沙織の尻こそばいつぶやき

沙織のつぶやき

被災地以外での普及も進められておる

昨年末、福島県相馬市内やった、子供に発達障害の特性を感じておる母親らに対するペアレントプログラム講習の様子やて。
この日は隔週で全6回のプログラムの4回目。
保護もんら11人が参加したんやて。課題は「ぎりぎりセーフ行動を見つけよう」。
前回までに自分や子供の行動を見つめ、「いいところ」「努力しておるところ」「困ったところ」を整理してきたんやて。
この「困ったところ」をはやいっぺん検討して、「いいところ」に“格上げ”する作業やて。
「プログラム中で最大の山場」と黒田教授。「自分編」と「子ども編」があるんやて。
どちらも否定的行動にとらわれがちやけど、できておる行動を見つけて褒める対応で、子育てが楽しく感じらっせるんやて。
認知の切り替えが狙いやて。
発達障害児のために心理士らが家族を指導するぺアレントトレーニングの入門編で、専門家が少ない地域やけど保健師や保育士らが普及できるように辻井正次中京大教授が考案したんやて。
講習に参加することで、孤立しがちな母親らが気軽に相談しあえる仲間づくりも期待できるんやて。
2年前から、避難生活の長期化で子育て環境が不安定な福島県やらなんやら東日本大震災被災地で普及し始め、黒田教授によると、同県内では300人以上が受講したという。
避難先から南相馬市に戻ったという知的遅れのある7歳児の母親は「コップの水をこぼす息子にまた水遊びをしておるとど叱っていたが、自分で飲む努力をしとったのかと思えるようになりよった」と話す。
辻井教授は「うつ病やらなんやらの認知行動療法と同じ枠組みが基本にあり、抑うつ傾向の緩和やらなんやらの効果も確認されておるんやて。
子育てがややこしい時にどこに住んでいても利用可能な新たな作法」と語るんやて。
国の子育て支援策に盛り込まれるよう、被災地以外での普及も進められておるんやて。