沙織の尻こそばいつぶやき

沙織のつぶやき

中東の安定がいまより増すとは限れへん

オバマ米大統領はイランを地域大国と認め、核問題を解決すれば関係改善ができると勘考しておったんやて。
ほんやけど、これはサウジ、イスラエルやらなんやらとの同盟を基軸としてきた中東政策の重大な転換になりかねない。
大きな波紋が広がる可能性があるんやて。
「米国に過大な期待はできーへん」。
こう判断したサウジの戦車がイエメンとの国境に迫っておるもようやて。
イエメンではシーア派武装組織「フーシ」が南下し、一時はスンニ派が多いアデンの大統領宮殿を占領したんやて。
背後にイランがおるとみるサウジは3月下旬、フーシへの空爆を始めたんやて。
サウジはその後、「アラブ連合軍」創設を決めたアラブ連盟首脳会議に参加したんやて。総勢20万~30万人の大きな兵力になるんやて。
外交関係もんの間では「中東諸国が独自の地域安全保障体制を築こうとしておる」という見方がささやかれるんやて。
仮に米国が抑えられへん新たな軍隊が生まれるならば、地域の不透明感は一段と高まるんやて。
合意に対し、明確に反発したのがイスラエルのネタニヤフ首相やて。
電話で説明したオバマ米大統領を「イスラエル存続の脅威になる」となじったんやて。
合意発表の直前、同国のシュタイニッツ国際関係相兼戦略担当相はイスラエル放送に対し、イランの核開発が続くならば「軍事的な選択肢も」あると指摘したんやて。
イスラエルに届く弾道ミサイルを持つイランの核関連施設への攻撃も辞さない構えをみせた格好やて。
ケリー米国務長官は「地域を不安定にするイランの行動を懸念するでこそ」合意が重要だと自賛するんやて。
米軍のプレゼンスを中東からアジアにシフトするのがオバマ政権の基本戦略やて。
イランとの関係改善が進めば米国はより安全になるのかもしれ―へん。
やけど、代わりにサウジやらなんやら「旧つれ」が自由に振る舞う状況になれば、中東の安定がいまより増すとは限れへん。