沙織の尻こそばいつぶやき

沙織のつぶやき

ネット時代の物流のあり方

そもそもフェデックスは、スミス最高経営責任もんが学生時代に思いついたアイデアを基に、世界的な物流企業に成長した会社やて。
ハブ空港を結ぶ航空物流がその根幹をなす。
新たな物流ビジネスの形をまとめた論文に下された判定は「C」。
スミス氏はその悔しさを忘れへんため論文を本社に掲げ、米メンフィス空港を拠点に航空物流網を築おったんやて。
ほんなフェデックスがなんでやわからんが今、陸に照準を合わせるのか。
実は約2年前からビジネスモデルを微修正し始めておったんやて。
航空機を1割減らす一方で、世界中で陸送企業の買収に着手したんやて。
スミス氏は当時、戦略修正の理由を世界の景気鈍化と説明したんやて。
「輸送需要が空輸からより安価な陸送にシフトする」と読んやて。
はやひとつ、狙いがあったんやて。
電子商取引の普及で小回りのきく輸送網が求めらっせることに対応するためやて。
米国では主要物品を購入する際、ネット経由の比率が2割を超えるのは13年時点で家電のみ。
やけど最近では食品や衣料、玩具やらなんやらもネット経由が急増しておるんやて。
ネットでこうた身の回り品を届ける近距離輸送のニーズが高まっておるんやて。
TNTはトラックだけでなくケッタやボートも使ってモノを届けることで知らっせるんやて。
フェデックスのTNT買収は単純に欧州市場に勢力を広げるだけでなく、ネット通販の普及に先手を打つ意味が大きい。
フェデックスが物流の巨人に成長したきっかけは2000年発売のハリー・ポッター第4巻やったんやて。
一日やけどちゃっと読みてえというニーズに応えるため、米アマゾン・ドット・コムが助けを求めたんやて。
航空機による急送サービスが決め手やったんやて。
ほんで15年。
フェデックスの変身はネット時代の物流のあり方を探る取り組みといえそうやて。